ウルトラたマン通信 第34号 (2004年10月1日発行)沖縄の守り神 「シーサー」
沖縄の家にはシーサーが一体もしくは数対据えられています。これは魔除のために安置されています。シーサーはもともとインドが本場で、シルクロードを経て、中国に伝わり、そして沖縄に伝わりました。 今回は、糸満市内の「村落獅子」を紹介します。 市指定彫刻 照屋のシーサー糸満市指定有形文化財である、字照屋の石彫り獅子は、琉球石灰岩製で、高さは約1メートル、最大長約60センチ、最大幅約40センチ。この獅子に関する資料は残っておらず、製作者及び年代は明らかにされていません。 この彫刻獅子は火伏(火返し)として設置されたもので、ヒーザン(火の山)といわれ人々から恐れられた八重瀬嶽をにらみつけるように置かれています。旧暦十月「ヒーゲーシの御願」の時には、今も住民が参拝します。照屋の獅子の彫刻は特に見事とされ、美術的にも価値が高いと言われています。<県道7号線沿いにあり>
獅子は、字照屋七四一の一番地照屋バス停脇にありましたが、平成14年3月11日、集落の発展と道路拡張により現在に映されました。
糸満市内には照屋の他にも村落獅子があります。国吉の獅子は昔からある獅子が破壊が進んでいるということで、それも保存しながら、新たに獅子を製作し、村落北方に安置しています。 与座の獅子は、昔座波と大きな対立があったということで、今後このような対立が起きないようにと座波を向いて安置されています。 名城は沖縄の中で現在のところ一番南にある獅子です。字照屋の獅子がモデルになったと言われています。この獅子は一度心無い人が持ち去り、戻ってきた経験をしている獅子です。この獅子は南南西の字喜屋武に向いています。 座波の獅子は自然石の獅子でのなんの加工もされていませんが、怪異な形態を呈しています。この獅子はヒーザン(火山)として恐れられている八重瀬嶽に向いています。 大里の獅子は龕屋の横にあります。龕屋を押さえつけているように見えます。 糸満には多くの字がありますが、今回六カ所を紹介しました。他にも村落獅子をご存知の方、ぜひご一報ください。お待ちしております。 みなさんも貴重な獅子を御覧にお出かけになってみてはいかがですか? |
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