ウルトラたマン通信 第33号 (2004年9月1日発行)
八月十五夜 綱引き
綱引きは、県内各地に分布しています。現在は減少傾向にありますが、それでも数多くの村で行なわれています。
綱引きは、旧六月十五日(六月ウマチー綱)、旧六月二十五日(六月カシチー綱)、旧七月十四日(七月綱)、八月十日(八月カシチー綱)、旧八月十五日(八月十五夜綱)、などがあります。他に、プール綱・雨乞い綱・正月綱があり、この八種類に分類されています。
糸満市内でも各字で綱引きが行なわれています。
今回は八月十五夜に行なわれる糸洲の綱引きを取り上げ、紹介します。
■糸洲の綱引き■
糸洲の綱引きについて、糸洲にお住まいの阿波根さんのお話を伺いました。
旧暦八月十五日(新暦九月二十八日)に糸洲では綱引きが行なわれます。

各家庭で集め、持ち寄る
「マカヤ」
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糸洲の綱引きの綱は、各世帯から五束ずつのマカヤ(雑草)を持ち寄って作ります。各世帯で、マカヤを集め、それを公民館で広げて乾燥させます。その短いマカヤをつなぎあわせて長い綱にします。

ウグヮンを行なう「シーサー屋」
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綱引きの前に、区長・書記・評議員らによって、「シーサーヤー」「ヌン殿内」「ウーシンジョー」「新屋の元祖」「カー」で、午後六時ごろウグヮンが行われ、午後十時ごろから、学道と呼んでいるクシミチ(後道)で綱引きが行なわれます。

糸洲の綱引きが行なわれる
「クシミチ」
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綱引きは初め東西で引き、元気なガーエーの後で、今度は男女に分かれて引きます。
十五夜の綱引きのときには、獅子舞も披露されます。くじ引きをして、雄綱を引いたところに獅子がつき、獅子舞を行なう権利を得ることになります。その獅子舞は綱を丸く囲んだ中で行われます。住民は丸くした綱の上に座って獅子舞を楽しみます。
糸洲の綱引きを調べてみて、各世帯がマカヤを集め、そして雌雄の綱に編んでいくという糸洲の綱引きに、住民の心と心を結ぶように固い団結力を感じました。そして、毎年この時期に糸洲の夜空には、住民の掛け声が力強く響くのです。
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