ウルトラたマン通信 第31号 (2004年7月1日発行)

沖縄の発明品 ミーカガン

 ミーカガン。またの名を「糸満メガネ」といいます。

 1884年(明治17)、糸満海人・玉城保太郎さんが考案したといわれていて、姿形は現在の競泳用ゴーグルにそっくり。木をくりぬいてガラスをはめた糸満独特の水中眼鏡です。

 当時、糸満にはミーカガン作りの専門職人がいました。少年の日にその職人仕事を手伝った経験のある上原謙さんにミーカガンについて聞いてみました。

 このミーカガンが作られるまでは、何も付けずに海に潜って漁をしていたので、眼がただれ、視力が低下する海人が多かったそうです。想像しただけでも、眼が痛いですね。水中眼鏡がなかった時代は、油を海に流し、油膜をフィルターにして海中に潜ることもあったと聞きました。

■でーじ高価な眼鏡■

 考案された当時のミーカガンはとても高価なもので、1888年の池間島では粟五俵と交換された記録がありますが、牛一頭でも買えなかったこともあるそうです。このミーカガン、山原から買い求める人もいたそうです。それだけ、海人にとって画期的な発明だったわけです。

 上原さんにミーカガンの作り方を聞いてみました。

海岸に生えているモンパノキ
(写真提供:シーカヤックガイド松ちゃん)

 ミーカガンは沖縄によく生えているモンパノキから作ります。普通の木は芯がつまっていて堅いのですが、モンパノキは芯が空いているんです。だから、その部分をくりぬいていくと加工しやすいです。モンパノキは柔らかくて、しかも、乾燥しにくく反り返らないんだそうです。 上原さんと同じく少年時代に手伝ったことのあるミーカガン職人・金城勇吉さんが101歳で亡くなって以降、糸満からミーカガン職人は消えてしまいました。上原さんはその金城さんの作り置きしていたものを50個ほどもっています。

 ミーカガン作りは、まず、モンパノキの枝を荒削りし、切り出しナイフで形を整えて、ふちの部分を作ります。ガラスのほうはナイフの峰でちょっとずつ削って丸い形にし、それを木のふちにはめこみます。二つの木のふちは木綿の糸で結び、ゴムはタイヤのチューブを細く切って使いました。

糸満市で最も大きな門中である幸地腹門中の行事を一年間にわたって記録・編集しました。門中の伝統・文化を子や孫の代に伝えるためにも、一家に一本いかがですか?

 このミーカガン発明者の玉城保太郎さんは、常に漁具の改良に心がけ、新しい道具を考案するのが好きな人だったそうです。

 ミーカガン以外にも、桶の底にガラスを張った「タマウーキ」も発明し、漁師のみなさんは本当に漁が楽になり、漁法も発展していきました。

 「ミーカガン」や「タマウーキ」の発明は糸満の漁業を大きく変えたのです。

 


与座コミュニティセンター

賀数区長さん

 平成14年4月21日に与座コミュニティーセンターの落成式がありました。昭和44年に建設された旧公民館は、約30年も経過し老朽化して、大雨時には雨漏りすると同時に大きな行事をする場合、手狭であることから、住民の一部から何とかならないかという話が持ち上がってきました。それから、八年かかって完成し、落成式を行なうことができました。与座区長の賀数真栄さんは、「八年間色んなコミュニティーセンターを研究・勉強して区民のみなさん、役員のみなさん苦労しましたよ。」と話していました。

 与座コミュニティーセンターは、とても見晴らしの良い場所に建っているのですが、なぜこの場所に建てたのかという質問に、「与座区は上と下の土地に分かれているため、ちょうどこの場所が中心になります。そして、この施設が下からも上からも良く見える場所なんです」と話していました。施設は、与座の馬場公園のところにあるので、土地が広く、駐車スペースも十分で、旧公民館に比べ、利用しやすくなっています。

■お城のようなセンター■

 旧公民館50坪から150坪と一気に三倍の大きさになり、総工費も一億三千八百万円(植木や備品等含む)利用しやすい細かな配慮がされています。

 コミュニティーセンターができたことで、たくさんの愛好会が増え、色んな団体が活用できるようになりました。頻繁に講演会も開くことができるようになったそうです。施設の中には図書館もあり、もっともっと本の内容・数を増やしていく予定です。また、旧公民館を壊すのではなく、与座の歴史・伝統芸能等を次世代に残したいと、資料館にする予定とのこと。

 与座コミュニティーセンターの隣に獅子毛があります。言い伝えでは昔、座波と大きな対立があったそうで、そこに向けての威圧、また、こういう争いが今後起こらないようにとの厄払いに置かれたシーサーだそうです。また、防火御願(ヒーゲーシ)等の拝所にもなっています。与座コミュニティーセンターから、区民の繁栄と健康・幸せを見守っているのですね。

 この施設すごい見晴らしが良いんです。センターがどこからでも確認できる高台にあります。中も近代的でおしゃれでした。施設の周りも区長さんが手入れをしているので、お花でいっぱいです。今回取材に応じてくださいましてありがとうございました。

来月号は米須コミュニティーセンターです。

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